12_実調面(右開き)
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滝山「まず私ども調停委員がお子さんについてお二方からそれぞれ教えていただき、お子さんの置かれた状藤田「それでは調停を始めます。まずはそれぞれからお話をお伺いしていきます。もし、ご質問等があれば、─滝山は、小百合と友和の双方に視線を配りながら説明した。家⑩庭裁判所調査官というのはお子さんの発達や親子関係、心理学等の行動科学を専門にしている家庭況について理解を深めていきます。お父さん、お母さんの理解が異なっていたり、直接お子さんの様子を確認したり、気持ちを聞いたりすることが必要だという状況が生じた場合には、家⑨庭裁判所調査官の関与をお願いすることになります。裁判所の専門スタッフで、調停とは別個に調停進行に有効な情報収集や調整のための調査を担当します。ここまでよろしいでしょうか」遠慮は要りませんので、その都度お尋ねください。では、申立人の小百合さんから三〇分ほどお話を伺いますので、友和さんは先ほどの待合室でお待ちください」第2章 調停委員会による調整事例╱ケース1  42  

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