か窩76第2章 施術別概要と裁判例① 下顎角形成術 えらの張った四角い正貌を,下顎角を削ることで卵型に変える手術である。 全身麻酔下で,口腔内のオトガイ孔後方から粘膜切開を行い,下顎骨に沿って剝離を進め,下顎角付近の咬こうと内側の内翼突筋を下顎骨から剝離する。骨が露出した後,削除,孔を開け,孔に沿って分割し,骨片を除去する。 合併症:血腫,不良骨折,開口障害,オトガイ神経損傷,骨削時の温度上昇による口唇等の熱傷等② 頰骨突出形成術 頰骨の突出を削り,顔を小さくするために行われる手術である。顔面神経の損傷,血腫の形成,感染(口腔内法),顔面神③ オトガイ形成術(オトガイ部骨切り術) 顔の長さを調整したり,顔の側貌バランスを調整したりするために行われる手術である。下顎中央から切開してオトガイ下部まで剝離し,骨切りを行い,移動する。ア 口腔内法 口腔内から切開して剝離を進め,頰骨の突出部を削骨する術式。イ 耳前部切開+外眼角小切開 耳前部付近から切開を始め,弓部骨膜下を剝離し,内側へ向かって剝離を進める。また,外眼角小切開からも弓部へ向かって骨膜下剝離を進め耳前部への剝離と連続させる。口腔内切開からの展開と連続させて体部から弓部にかけての削骨を施行する場合もある。弓部を削骨し,突出を平たん化する。ウ 頰骨弓部骨切りと内方移動術 耳前部及び口腔内を切開して,頰骨弓部の骨切りを行い,内側に移動して固定することで,頰骨弓の突出を解消する。 合併症:眼がん経側頭枝の損傷(冠状切開法),一過性の複視筋きん⑵ 施術方法と合併症
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