推薦のことばiiて，司法書士業界は勿論，法律実務家の中でも充分議論がなされているとは思われないが，大変ユニークな提言であり，検討に値する論説ではないかと考えている。 著者は，司法書士として約40年の実務経験があり，また地元の家庭裁判所の家事調停委員として10年以上に亘り数多くの遺産分割調停事件を担当してきたベテラン司法書士である。本書では，著者の永年の実務経験をもとに，中立型調整役業務に基づく遺産承継業務の在り方について，典型的な事例を題材に詳細な資料を用いて具体的に解説している。今後遺産承継業務への取り組みを目指す同職にとって大変参考になるものと考える次第である。 本業の傍ら単独で本書を書き上げた著者の熱意と努力に敬意を表するとともに推薦のことばとしたい。 令和元年6月吉日一般社団法人日本財産管理協会理事長 田 島 誠
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