資産離
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1 高額算定表について  1891高額算定表について⑴ 高額算定表の使い方ア 算定表の種類 子の有無・人数(1~3人)と年齢(0~14歳と15歳~の2区分)に応じて表が分かれています。イ 軸 縦軸は養育費・婚姻費用を支払う側(義務者)の年収(単位:万円),横軸は支払を受ける側(権利者)の年収(単位:万円)を示しています。年収は給与所得者と事業所得者を分けて示しています。ウ 年収の認定 給与所得者の場合,源泉徴収票の「支払金額」(各種経費を控除する前のいわゆる「額面」)を用います。 自営業者の場合,確定申告書の「課税される所得金額」(各種経費を控除した後のいわゆる「利益」)を基にします。これに,基礎控除,青色申告控除,(支払がされていない場合の)専従者給与を加算した後の金額を加算した金額を用います。エ 具体的な使い方 子の人数と年齢に従って使用する表を選択し,その表の権利者と義務者の収入欄から該当する(最も近い)年収額を探し,そこから右・上方向に線をのばし,2つの線が交差する欄の金額が,婚姻費用・養育費の金額(単位:万円)の目安を示しています。改定算定表とは異なり,幅(「28~30万円」など)は設定していません。当然ですが,婚姻費用・養育費として示された金額は,唯一妥当な金額というわけではありません。現実には個別的事情を反映させる必要があり,結果的に算定表の示す金額と大きく異なることも実際にあります。

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