独知
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れるGAFA(グーグル,アップル,フェイスブック,アマゾン)の名前を知らない者はいないであろう。最近ではGAFAに並ぶデジタル・プラットフォーム事業者として,BATH(バイドゥ,アリババ,テンセント,ファーウェイ)などが挙げられることもある。デジタル・プラットフォーム事業は,一般に,情報通信技術やデータを活用して第三者にオンラインのサービスの「場」を提供し,そこに異なる複数の利用者層が存在する多面市場を形成し,いわゆる「間接ネットワーク効果」が働くという特徴があるとされる。すなわち,2つの顧客群に同時にサービスを提供し,これらの顧客群が相互に関係し合う「場」を提供する事業であり,デジタル・プラットフォーム事業者が構築したプラットフォームの下に,事業者と消費者など異なる複数の利用者層が存在するという多面市場が構成される。例えば,グーグルのような検索エンジンであれば,検索サービス利用者が一方に,検索連動型広告事業者が他方に位置し,検索エンジンは利用者に検索サービスを無料で提供してそこから得たデータを活用する一方で,広告事業者からは広告料を取ってターゲット広告を出すというビジネスモデルが採用されている。フェイスブックのようなソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)においては,ユーザーにSNSサービスを無料で提供する一方で,広告主に広告スペースを提供し,ターゲット広告サービスを提供している。アマゾンのようなeコマースの場合は,デジタル・プラットフォームにおいて消費者と出品者がそれぞれ存在し,出品者がプラットフォームを介して消費者に商品を提供している。⑵ デジタル・プラットフォーム事業の特徴デジタル・プラットフォーム事業の特徴は,前記のように,多面市場を成立させることにある。すなわち,ネットワーク効果(【図表10―1】第3章 応用編其の弐〜独禁法における最新トレンド〜114

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