が,私の場合,租税法の諸問題について,憲法・行政法や民商法をはじめとする様々な法分野との交錯面に留意しながら授業を行っています。その経験からも,ある法分野を,別の法分野との相互作用に留意して改めて見てみると,それぞれの法分野のより深い理解につながるように感じています。その意味で,本書は,知的財産法・独禁法の各々の専門家の方々にとって,何某か興味を持っていただける点があるのではないかと思いますし,法学部や法科大学院において様々な法分野を学ぶ途上にある学生の皆さんにとっても,知的刺激を得られるものではないかと期待しています。本書が多くの皆様に読んでいただけることを願っております。2020年7月ii岩田合同法律事務所パートナー弁護士東京大学法科大学院客員教授佐 藤 修 二
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