Y 「はい,ありがとうございます。」A 「亡くなられたのはYさんのお父様でしたね。お亡くなりになられたのY 「今年の○月○日です。」A 「ということは,2か月ほど前のことですね。おいくつでいらっしゃいY 「90歳でした。先週の日曜日に四十九日の法要があったのですが,その席で,腹違いの妹のZから,父が自分に財産を全て相続させるという遺言がある,という話をされたんです。」XYZ―最終的には戸籍の証明書を取り寄せて確認する必要があるが,ひとまず聞き取った相続関係をもとに検討を進めることにする。Xの配偶者はXより先に死亡しているので,相続人は子であるYとZの2人,法定相続分はそれぞれ2分の1ずつだ。10いてよろしいですか。」はいつですか。」ましたか。」A 「腹違いの妹さんがいらっしゃるんですね。まず,ご親族の関係についてお聞きしてもよろしいでしょうか。」―A弁護士は,電話口でYから親族関係を聴き出していった。この相続をめぐる親族関係は次のとおりである。被相続人(遺言者):X(享年90)相談者(共同相続人):Y(62歳),受遺者(共同相続人):Z(57歳),Yの母・Xの前妻:W1(故人),Zの母・Xの後妻:W2(故人)A 「よく分かりました。Zさんがお父様の遺言の話をされていたとのこと(62)(57)(被相続人)W1W2
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