1 信託相談の実際⑵ 司法書士による事前チェックの必要性 司法書士に信託の登記を依頼する場合にも,この信託契約書等の内容で信託の登記ができるのかを司法書士にチェックしてもらうことが適切です。 また,同時に,信託を原因とする所有権の移転登記等に関しても問題がないかチェックしてもらいます。 信託の登記及び信託を原因とする所有権の移転登記等については,信託財産目録の記載方法が重要になります。信託財産目録を作成する際の注意点については,Q28を参照してください。⑴ アンケートの実施 弁護士が民事信託に関する相談を受ける際に,どのような属性の方から相談を受けることが多いでしょうか。 令和元年9月,京都市において開催された第21回弁護士業務改革シンポジウムにおいて日弁連信託センターが担当した第10分科会(テーマ「民事信託の実務的課題と弁護士業務」)が日弁連の会員を対象に「民事信託に関する実態調査アンケート」(以下,「アンケート」といいます)を行いました(回答数321件)。 そのアンケートにおいて,「これまで,民事信託に関する相談を受けた際に,相談に来られた方の属性は,以下のどれに当てはまりますか。」という質問をしました。36第2章 信託契約書等を作成する際に留意すべき事項Q13子が親の財産を信託にする方法について相談に来ました。誰を依頼者と考えるべきですか。
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