不判例
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1章 1節では、説明義務の判例を解説する。判例1は雨漏り歴、判例2は越境と接道、判例3は条例による窓先空地の説明義務違反が問われた事例である。判例4では条例による緑化率をみたしていない場合に消費者契約法による取消しが認められている。 2節のうち、判例5は意思能力が否定された事例、判例6は公序良俗により売買契約が暴利行為であって、公序良俗違反として無効とされた事例を解説した。判例7は売主に履行の着手があったとして、買主による手付解除が否定されたケースである。 3節では契約不適合責任を取り扱う。判例8で地中埋設物、判例9および判例10で土壌汚染の問題をそれぞれ説明する。判例9は心理的瑕疵、判例10は借地権売買における土地の瑕疵の判例である。 4節のうち、判例13でローン条項、判例14で違約金の特約の問題を解説する。判例15は、投資物件の売買における権利義務の承継が問題とされたケースである。 5節は売買の仲介に関する判例を紹介した。判例16、判例17は投資物件の仲介業者の説明義務、判例18は仲介報酬が問題となった事例である。 6節のうち、判例19は市が公共施設を売却したときのアスベストの説明が不十分だったことから市の責任を認めた事例、判例20は公募型プロポーザル方式による区有地の売却が適法とされた事例、判例21は市が事実上合意した土地の買取りを拒む行為が不法行為とされた事例である。本章では、「1節 売主の説明義務」「2節 契約の成立・効力」「3節 契約不適合責任」「4節 特約」「5節 売買の仲介」「6節 公的財産の売買」に分けて、21の判例を取り上げる。1節●売主の説明義務2節●契約の成立・効力3節●契約不適合責任4節●特約5節●売買の仲介6節●公的財産の売買売 買

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