不判例
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■第3 判例調査における本書の活用vる裁判例を網羅する必要性は高いということになります。判例時報や判例タイムズなどの公刊物に掲載される判例は、専門家の判例調査のはしらとはなりますが、これらの公刊物にはあらゆる分野の判例が掲載されているために、不動産実務に有用なものを見つけ出す作業をしなければなりません。本書では、判例時報や判例タイムズに掲載された最近の裁判例のうち、不動産実務に役立つものをピックアップしていますので、本書を公刊物掲載の裁判例における関連判例をまとめたものとして、ご利用いただくことができます。また現在では、インターネットを通じて膨大な裁判例が公表されています(インターネットを通じて調査が可能な不動産実務に役立つ判例数は、判例時報や判例タイムズの掲載判例の10倍以上の数に達する)。すでに判例時報や判例タイムズなどの公刊物に掲載された判例を調査しただけでは、到底専門家としての調査を尽くしたとはいえなくなっており、最近では、実際に、訴訟や契約交渉においては、インターネットを通じた判例データベース上の裁判例を知らなかったために専門家としての調査能力が疑われるという状況も生じているようです。本書では、判例時報や判例タイムズの掲載判例を中心としながら、Westlaw Japan(ウエストロー・ジャパン)など、インターネットのデータベースにしか出ていない判例を数多く解説しました。本書をご活用いただき、専門家によるインターネットのデータベースの網羅的な調査を、速やかに行っていただくことが可能になります。日常業務におけるお手元のハンドブックとして、ご利用いただきたいと思います。1 公刊物掲載の判例について2 判例データベース内の判例について

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