viii本書の構成と読み方ムに,私見である旨を明示した上で記載することとしました。 さらに,短時間で要点を理解いただくために,表題の工夫,図表の多用,コンパクトな解説(1問3~4頁目安)などを心がけました。3 実務への影響(第3章) 最後に,第3章で,改正法を踏まえた実務への影響を分野別に解説しています。効率的に情報を整理していただく観点から,分野別に解説する構成としました。先に,気になる分野だけを斜め読みしていただき,そこから第2章の該当部分を読んでいただいても問題ありません。 なお,実務への影響については,裁判例の集積を待つ必要がある論点やこれから裁判実務家の間で本格的な議論が展開されるであろう論点があり,現時点では取扱いが明確ではない部分も少なくありません。そのため,「弁護士は予想屋ではない」と割り切って,最低限の内容を解説することも考えましたが,今後の実務対応が広く議論されることを期待するという本書の趣旨を踏まえ,著者の力不足を暴露してでも,できるだけ具体的な見解,論点,考え方等を示すように努めました。また,経験が十分でない分野については,経験豊富な実務家へのヒアリングや論考等を参考にしながら,できるだけ具体的な見解等を示すことに努めました。今後,本書を踏み台により洗練された議論が展開されていくことを切望しています。 なお,本書では分野別に実務への影響を解説していますが,法改正の項目ごとの実務への影響を巻末資料として整理いたしましたのでこちらも適宜ご参照ください。
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