弁起案
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Section 1 法律相談の状況37【資料7(基本設計検討)を示す。】51 甲野 この図面は,11月13日なっていますが,この頃建物を建てるメーカーを決めた【資料8(立面図)を示す。】54 甲野 この立面図はどういうものでしょうか。れたという記憶はありませんか。夏子 はい,ないです。竹田 私もないです。のですか。夏子 そうです。52 甲野 ハウスメーカーは設計の際にどのような建物を考えてほしいということを伝えていたのですか。夏子 南側に建物を建てないでということは前提としてありました。南側は,庭にする予定だと。そして,新しく建てる建物の南側の位置で,お隣さんの方の日照が確保できるかどうかを確認してということも言いました。あと,渋沢さんが西側の窓とか,視線を気にされていましたので,西側には窓を造らないということと,ベランダから向こうの家をのぞけるような形になってしまうかもしれないので,逆にベランダの横にも塀を造って,そうならないようなことをメーカーさんと話をしていました。53 甲野 既存建物の南端から1メートルとか,1.5メートルを超えないようにみたいな話をハウスメーカーにはしていないのですね。夏子 それはあり得ません。ないです。夏子 この立面図の右側の「西立面図」が,渋沢さんの家から私の家の方を見た図面です。渋沢さんの家を覗かないようにできるだけ窓を作らないようにしています。左の「北立面図」が,175番13に面した側の図面です。55 甲野 窓をつけないという要望は,これを見ても分かるということですか。夏子 はい,そうです。56 甲野 今でも売主に対して土地・建物を引き渡してほしいというご意向ですか。竹田 物件を探したり,新しい建物の設計の打合せにも時間をかけていますし,こちらに問題がないのなら,このまま契約を続けたいと思っています。57 甲野 分かりました。 では,これまでの話をもとにして,売主に対して土地・建物引渡しを求める訴訟を起こす方向で訴状を作成します。訴状ができましたらお送りしますので,内容を確認してください。竹田 はい。よろしくお願いします。以 上

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