逐条ガイド相続法―民法882条~1050条―
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iはしがき執筆者を代表して 編著者 本書は,令和2(2020)年2月に刊行した『逐条ガイド親族法 民法725条~881条』(前書)の続編である。 本書の元となったのは,『戸籍時報』誌第780号から第822号まで(平成31年4月号から令和4年3月号まで)に連載した「相続法コンメンタール」(全36回)である。 上記連載の開始前には相続法の大改正があり(平成30年法律第72号),また,連載中にも相続法を含む改正が行われた(令和3年法律第24号・第37号)。本書は,これらの改正を反映した最新の逐条解説(コンメンタール)である。 連載に際し,「相続法逐条研究会」を隔月で開催し,執筆担当者が準備した草稿を検討した後,同誌への寄稿を行った。令和2年の春以降,感染症の影響を受け,予定通りに研究会を開催できない状況にも陥った。しかし,執筆担当者ならびに編集部の努力により,一度も途切れることなく連載を継続することができた。また,緊急事態にもかかわらず,同誌の定期刊行が維持されたのは,印刷・製本・物流などに携わる皆様のご尽力によるものである。この場を借りて,関係各位に御礼を申し上げたい。 さて,本書の執筆・編集方針は,前書と変わらない。すなわち,「法律実務家が最初に手に取る逐条解説」を目指して,①判例・通説に即して簡潔・明確に条文を解説する,②「戸籍先例」「登記先例」などの実務に十分目配りする,という2点である。これらは,他書にはない本書の特色である。とはいえ,研究者による執筆であるため,思わぬ誤解や遺漏があるかもしれない。その責めは,すべて編著者が負うものである。 最後となったが,日本加除出版株式会社の増田淳子氏には,前書から数えて7年以上にわたり,逐条解説という面倒ばかり多い作業に付き合っていただいた。執筆者らは,増田氏という最良の伴走者を得て楽しく研究を続け,本書の上梓に至ることができた。改めて感謝を申し上げる。 令和4(2022)年9月本山  敦はしがき

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