新しい公用文作成ガイドブック
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第1部 新しい時代の公用文のルールき』(ぎょうせい,2006)10「モニタリング」,「ユニバーサルデザイン」などはすべて,言い換え案が提示されている。このうち,「ガバナンス」,「コンソーシアム」に関しては,調査当時(2007年から2009年)の理解率は一桁であり,非常に難解な単語であるといえる。「ガイドライン」,「コミュニティ」は比較的理解率が高く,調査当時(2007年から2009年)の理解率も5割程度であった。その他の語は理解率2~3割で中間に位置する。読者の直感とあっているだろうか。 こういった動きと連動して,杉並区から2005年に杉並区役所区長室総務課編『外来語・役所ことば言い換え帳』が出版されている。3) ここまで公用文改革の流れを概観してきたが,一連の議論は新要領に反映されており,特に「外来語」言い換え提案で扱っていた専門用語の問題などは大きく取り上げられている(7章)。専門用語は外来語に限ったことではないので漢語も含めて扱われている。過去の議論は単語レベルに注目が集まっていたが,難解な公用文の問題は,単語レベルだけではなく,文レベル,文章構造全体のレベルも大きく関わっており,それらについては第2部で詳細に扱う。参考資料1)最上勝也「ことばの行革」『放送研究と調査』35巻7号22~39頁(1985)2)国立国語研究所「外来語」委員会編『分かりやすく伝える 外来語 言い換え手引3)杉並区役所区長室総務課編『外来語・役所ことば言い換え帳』(ぎょうせい,2005)単語レベルは注目されやすい

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