新しい公用文作成ガイドブック
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はしがきiiすく書くためのチェック項目10か条が本書のカバーの折り返し部分にある。この2点をまず見ていただけたら,全体像は把握できるようになっている。 筆者はこれまで日本語教育を専門として外国人支援に関わってきた。日本語教育で教材として扱う文章は論理展開が明快なのに,一般向け公用文は必ずしもそうではない。外国人学習者は社会に出た途端,大きな壁にぶち当たることになる。このギャップが気になり公用文の収集・分析を始めた。公用文の収集・分析を始めてすぐに,これは外国人だけの問題ではないということに気づいた。日本人にとっても難解な公用文が多くある。 この数年,国や自治体が実施する,わかりやすい公用文作成のための研修に関わる機会が増えた。それらの研修で参加者に伝えてきたことをまとめたものが本書である。この機会をくださった日本加除出版の岩尾奈津子氏,原稿の隅々にまで目を通して丁寧なコメントをくださった井出美緒氏には感謝している。 2022年4月岩田 一成

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