競業避止
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解説      知的財産に関する法,労働に関する法,独占禁止法など様々な法A律に気を付ける必要がある。 不正競争に関わる法律としては,不正競争防止法のほか,知的財産に関する法,労働に関する法,独占禁止法,不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)など様々な法律が関わってくる。 そのため,不正競争に関する問題を検討する場合には,様々な角度から検討する必要がある。 例えば,会社内で営業秘密として考えていたマニュアルについて,秘密管理性が認められなかったとしても,著作物に該当する場合には,著作権侵害として請求できる可能性がある。 また,他人のIDやパスワードを不正に利用して情報を取得したのであれば,不正アクセス禁止法が適用される可能性もある。 このように,一つの法律で保護されないような事案であっても他の法律で保護される場合がある。 そのため,不正競争に関する問題においては,様々な法律から検討することが必要である。 不正競争に関し,不正競争防止法以外には,主にどのような法律に気を付けると良いか。第2 不正競争に関する法 ╱ Q3Commentary503

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