離契
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第99章法定外婚の解消141条項例9─1 内縁解消─慰謝料(パターン1) 甲は,乙に対し,慰謝料として,金●●万円の支払義務があることを認め,これを●年●月末日限り,乙名義の●●銀行●●支店普通預金口座(番号●●●●●●)に振り込む方法により支払う。なお,振込手数料は甲の負担とする。 この条項例は,甲乙間の内縁関係の解消について,慰謝料の支払をする場合のサンプルです。内縁関係の解消の場合は,正当な理由のない一方的な関係解消に対して,損害賠償請求をすることが考えられます。これは,法律婚とは大きく異なる部分です。法律婚の場合は,正当な理由のない関係の解消は原則できないため,離婚自体を争う方法がとられます。しかし,事実婚の場合は,一方的であっても関係は解消されてしまうため,突然生活ができなくなることで負う損害が発生する可能性があります。 具体的な条項の書き方は,慰謝料の条項なので,そのほかの慰謝料請求と大きく異なる点はありません。 慰謝料請求の条項例6─1を参照してください。条項例9─1【振込先口座を特定しない場合】 甲は,乙に対し,慰謝料として,金●●万円の支払義務があることを認め,これを●年●月末日限り,乙の指定する口座に振り込む方法により支払う。なお,振込手数料は甲の負担とする。解 説

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