ii◆ご利用上の注意(辞書ではありません!) なお、本書は、「語彙を記憶し速習すること」を唯一の目的としてデザインされています。そのため、例文は、実際の英文契約書の一文よりも短く、緻密さを放棄して、初学者が英文契約に慣れ親しむための創作や曖昧さが残されています。英文契約を作成する際に、お手本として模写するものではないことに強くご留意ください(その場合は、参考文献にある「英文契約フォーマット集」などを用いてください)。また、近時、Shallで記述しないなど、Plain Englishの動きがあることは私も承知しております(所属企業でガーナー先生から直接講義を受ける機会がありました)。しかし、例文はあくまでも、現在も流通する従来の英文契約に慣れ親しむため、敢えて、Plain Englishのルールは考慮していません。◆本書の正しい使い方 法律英単語®Ⅱ(英文契約書編)の使い方は、上記の制作経緯からも明らかですが、最低限度といえる英文契約の読破に必要な基礎的な法律英単語を大学受験、TOEIC/TOEFL教材のベストセラー単語集と「同じ」ように、何度も何度も「グルグルまわす」ことにより語彙を記憶し定着させることです。うまくペンキを塗るコツは薄く何度も塗ること、と同じく、1つ1つ語彙を定着させていく方法が最善の使い方であると考えています。◆御礼 多くの皆様のお力によって、この書籍を世に送り出すことができたことを心から御礼申し上げます。この書籍を皆様にお届けできることは、私達の10年以上の夢だったからです。法律英単語®Ⅰを5000部完売のヒット作に育ててくださり、また、続く法律英単語®Ⅱについても、前例のない書籍でありながら、心を込めて企画化し出版してくださった日本加除出版株式会社の盛田大祐氏、佐藤慎一郎氏、荻原拓海氏ほか皆様に心から御礼申し上げます。また、法曹の大海へ漕ぎ出す司法修習生(当時)の渡邉由理さん、大学生の渡邉裕介さんのお二人には、若い方の視座および膨大な先例や文献からどの文例を下敷きとするのが最良かという気の遠くなるような地味な検討において多大なご支援をいただきました。心からお二人に感謝申し上げます。 この書籍が法律英語の第1歩を踏み出す多くの方の良きガイドとして成長し、ロングセラーとなることを願っております。また、皆様及び出版社様から頂いた大切な印税は、学恩を頂いたロースクールおよび法学教育・研究に携わる先生方への寄付に当てさせていただいておりますことを、感謝を込めて申し添えます。本書が少しでも皆様、そして法学の発展に寄与できれば冥利に尽きます。
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