カスタマーハラスメントの実務対応第2編第1章 状況別の対応方法第2編□1 電話を受けたときの対応⑴ 顧客情報(氏名や連絡先)の確認⑵ 【聴取】の重要性59 不当クレーマーからの電話の特徴として,名前を名乗らずにいきなり苦情を言い続けることがある。しかし,企業としては,顧客の名前を把握できなければ,事実の確認もできないし,対応記録を残せない。したがって,まずは顧客の氏名と連絡先を確認する必要がある。 逆に不当クレーマーは,従業員の氏名を特定しようとすることがある。これは,従業員を後に個人攻撃するためである。しかし,顧客対応としては,原則として,所属している課と名字を名乗れば足りる。フルネームを知られることで,インターネットやSNSを用いて個人情報が把握されて悪用されるケースもあるため,フルネームまで伝える必要があるのか,企業として検討する必要がある。 相手方のクレームの内容をしっかり確認する(【聴取】)ことは,クレー1 電話を受けたときの対応1 企業がクレーム対応を行うとき,一方的にクレームをまくしたてられるなど,しつこい電話に辟易する事例が多いと思われる。 顧客からの電話への対応をどのように行うべきか,ポイントについて解説する。カスタマーハラスメントの実務対応
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