iii 本書の読者対象は,企業の経営者や法務担当者,現場担当者のみならず,弁護士,社会保険労務士など,カスハラに悩み,カスハラ対策に取り組もうとするあらゆる方々である。 本はしがきを執筆する現在,自民,公明,国民民主の3党がカスハラへの対策を検討する実務者協議を始めることで合意した旨の報道もなされている。 「カスハラ」という言葉が生まれ,社会の意識が変わり,ついには国まで対策に取り組むようになった。「お客様は神様」から「お客様はお客様」へと,社会全体の「潮目」が変わりつつある。本書がカスハラ対策に取り組む読者を通じて,社会全体の「潮目」が変わる一助になれば,幸いである。 最後に,本書執筆の機会を与えてくださり,的確なアドバイスをしてくださった日本加除出版の佐伯寧紀氏及び井出美緒氏に,心より御礼申し上げる。 2022年7月 著者を代表して香川 希理
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