4田口:私は,法律事務職員を積極的に活用することの意義は,弁護平岡:そうですね。それに付け加えるなら,経営や事件を協働する田口:今,苦しさ半分,嬉しさ2倍と言いましたが,人と一緒に何また,私自身,代表を承継してしばらくやっていましたが,そこは変えず,むしろ強化したいと思っていました。なので,法律事務職員とともにやっていくという点は,一切変わっていないですね。ところで,田口先生は,法律事務職員との協働のメリットはどう考えていますか?士の自分時間を作出することにあると思っています。法律事務職員が,法律事務について研鑽を重ねることによって,弁護士の多くの作業を代替し,または弁護士の知らない知識について教示してくれるようなことがあれば,弁護士は,本来それらの作業,知識習得に費やしていた時間を営業活動や新しい分野の開拓といった自分時間に充てることができることとなり,それは法律事務所の発展に大きく資することになろうかと思います。平岡先生はどうですか?ことで,弁護士が孤独ではなくなるという点は大きいと思います。弁護士になってしばらく経って,同期と飲んだ時に,事件処理が辛いとか,弁護士辞めたいとか,そういう愚痴を聞いたことがありました。私は,そうは感じたことはないな,と思いました。嫌なことやうまくいかないことは,いくらでも,それこそ同じくらいあるのに。属人的なストレス耐性の問題はあるのかもしれませんが,法律事務職員と一緒に深く関与してやっていくということが,苦しさは半分に,嬉しさは2倍になってきたのかなと思います。かをするというのは,そういうことですよね。
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