法経営

20/34

第１法律事務職員とは何者か？（豊かな法律事務所実現のために！）日弁連・弁護士業務改革委員会　法律事務職員関連小委員会　委員長　長井　友之10活用」について検討する委員会に所属してきました。また，私自身，約30年間，４〜９名の法律事務職員を雇用し，法律事務職員の力を借りて，法律事務所を経営してきました。法律事務職員の活用に関して多くの成功と失敗を経験しましたが，今，改めて，法律事務職員活用の魅力（価値），活用方法及び留意事項等について，私見を整理し直し皆様にご提案したいと思います。多くの弁護士が，本書を契機として，法律事務職員活用について自信を深め，活用方法について発想の転換を図られ，業務範囲の拡大と効率化を実現し，より豊かな法律事務所を再構築されることを祈念いたします。豊かな法律事務所の実現は，弁護士が真に社会貢献を果たし，社会にとって必要な職業であり続けるための必要条件であると考えるからであります。「豊かさ」とは多様な概念ですが，経済的な安定感は重要な要素であると考えます。法律事務所の豊かさを実現する方法は様々ですが，本書は，専ら，法律事務職員との協働により実現する方法等について，当小委員会及びJALAP（一般社団法人日本弁護士補助職協会）において議論してはじめに　〜豊かな法律事務所〜私は日弁連において四半世紀にわたり，「法律事務職員の価値と