4_倒講
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第1講倒産法─総論1 はじめに2第1編 倒産法─総論1 はじめに2 平常時─民法の世界から3 倒産時─破産法の世界へ4 破産法のイメージ5 信用供与・信用補完と倒産時の規律6 民事再生法のイメージ7 その他の法的整理と私的整理8 倒産法の周辺領域9 倒産法を学ぶ意義この講のポイント① 倒産時の世界は,平常時の民法の世界の延長線上にあることをイメージする② 破産は,債権者に平等な分配を行う清算手続であることをイメージする③ 民事再生は,事業の再生を目指しつつ債務を整理する手続であることをイメージする それでは,倒産法の講義を始めます。 皆さんは,「倒産」と聞いてどう思われるでしょうか。財産が倒れる,「破産」だと,財産が破れる,と書きますので,よいイメージはしにくいかもしれません。日々実務に携わる私たちもこの用語は何とかならないものかと思っております。このようにマイナスイメージからの出発となることはやむを得ないと思いますが,本講義を通じて,マイナスのイメージがプラスに転じ,さらには倒産法に興味を持っていただけるようになると幸いです。⑴ 民法の延長線上 ⑵ 倒産法の必要性⑴ 個別執行と包括執行 ⑵ 法人と個人の違い ⑶ 破産手続の流れ⑴ 信用供与 ⑵ 信用補完 ⑶ 実体法上の優先権⑷ 倒産法独自の規律 ⑸ 債権者平等原則による是正⑴ 事業の再生 ⑵ 経営権の維持─DIP型⑶ 民事再生のイメージ・再生手続の流れ⑴ 会社更生 ⑵ 特別清算 ⑶ 私的整理

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