学労
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村 上祐介=藤井基貴=樋口修資=島田陽一=佐久間亜紀「教員の働き方改革と教職の専門職小 嶌典明『労働法の「常識」は現場の「非常識」』(中央経済社、2014)1 文部科学省「教員勤務実態調査(平成28年度)」(2017)。2 日本弁護士連合会「『スクールロイヤー』の整備を求める意見書」(2018)。3 文部科学省「教育行政に係る法務相談体制構築に向けた手引き(第2版)」(2022)。8弁護士は法律の専門家として、コンプライアンスの観点から先生たちが法令にのっとった適切な労務管理の下で働けるように、学校の働き方改革を進めていかなければなりません。一方で、弁護士は先生たちが実際にどのような働き方をしているのか、その実態も十分に理解しながら法制度の改善を提言していく役割も担っています。本書を執筆した弁護士は単に法律の視点だけではなく、「どのようなワークルールであれば先生たちが働きやすく、子どもたちにより良い教育を提供することができるのか」といった教育的な視点も常に意識しながらQ&Aの回答を執筆しています。本書は、より良い教育のために必要なワークルールを、弁護士が先生たちとともに考えるきっかけの一つになると思っています。子どもたちのために心血を注いで働いている先生たちが報われるようなワークルールを、学校に関わる弁護士らで知恵を絞って示していきたいと考えています。序章 弁護士として教員の働き方を考える参考文献神 内聡『学校弁護士 スクールロイヤーが見た教育現場』(KADOKAWA、2020)神 林寿幸『公立小・中学校教員の業務負担』(大学教育出版、2017)橋 野晶寛「教員の厚生と文脈・労働環境要因―実証研究の知見の整理と方法的検討―」東京大学大学院教育学研究科教育行政学論叢41巻55-71頁性」教育学研究87巻1号64-90頁

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