学労
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2 なぜ教員は忙しい?神内 管理職に限らず、あらゆる職種の中でも教師は本当に激務だと言われています。なぜ教師は忙しいのか、原因についてどのようにお考えですか?18015分前後、退勤が午後8時過ぎだったと思います。土曜日も講習がある学校だったので、朝は平日と同じ時間に出勤して午後3時まで勤務でしたし、秋以降の学校説明会の季節や受験シーズンには日曜出勤もありました。ただ、授業も10時間程度持っていましたが部活動をしていなかったので、教諭時代より特に忙しかったという感じはありません。とにかく学校にいて、様々な問題に対応する体制でした。同じ授業を別のクラスで実施することも基本的にはないので、色々な教科の授業準備をしています。子どもたちもまだ幼いので、保護者との連絡も多いのではないでしょうか。休み時間、給食の時間、掃除の時間等、生活している状況にも目を配っていなければなりません。空いた時間があれば、印刷したり、連絡帳を書いたり、採点をしたり……と細々した作業も多いと思います。生活の時間も子どもたちと共に過ごす一方で、教師としてやらなければならないことも多岐にわたるため、激務になるのではないかと思います。終章 教員出身の弁護士が考える学校の働き方改革について神内 なるほど、やはり部活動の有無が多忙の要因なのですね。とはいえ、管理職は多忙さと責任の重さなどもあいまって、一般教員よりも実は心労が多いのではないかと思います。坂本 小学校の場合は、低学年なら音楽や図工も担任が教えますし、原口 理念的には、教師が教育に携わっていることにあるのかと思いますが、この理念を言い出すと合理的な働き方を導くという今の流れには添わないですね。ただ、いい教育を行うため、生徒と触れ合

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