ア開発
31/62

第2 アジャイル開発の外部委託のように、(1)明確な終期のあるプロジェクトを遂行するプロジェクト型と、(2)明確な終期がなく、継続的に発生するユーザのニーズに応じて継続的に開発を行う継続開発型があるように思われる。■プロジェクト型 開発するプロダクトについてユーザが求める機能の全体像が概ねはっきりしており、全体の規模感と予算、想定される開発期間やリリース時期もだいたい決まっていて、明確な終期のあるプロジェクトで開発を行うようなパターン。 個別の機能の具体的な内容や、使い勝手に影響する部分を決めるにあたり、ユーザ部門等の意見を聞きながら進めていく必要があったり、全体像は変わらないものの個別の機能レベルでの要求の変化があるといった理由から、アジャイル開発が用いられる。(例:法務部で受け付けた相談事例を整理・分類して登録できるデータベースを作成し、過去の相談事例を検索して活用しやすくするサービスを開発する。相談事例を入力し、日時、担当者、相談種別、キーワード等で検索できる機能を作ることは確定しているが、具体的にどのようなインターフェイスにするか等は決まっておらず、法務部員等の意見も聞きながら開発を進め、○年○月までにリリースしてプロジェクトを終了する。)■継続開発型 一定の外部エンジニアを継続的に確保し、ユーザ部門等からの要求に応じてその時々で必要なサービス、機能を開発するようなパターン。最終的な成果物というものはなく、サービス運用(又は運用サポート)や保守も担いながら、継続的に開発や改善を続けていく。 外部委託に際しては、専属的な対応を求めるケースのほか、顧問弁護士のように、毎月一定の費用を支払い、費用に対応した工数で、毎月一定規模の開発をしてもらうケース2などが考えられる。(例:社内ポータルを継続的に開発していく。勤怠管理や経費精算の機能をま33

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る