組合モデルのイメージ図第1 公表されているモデル契約(2)組合モデル 組合モデルは、ユーザとベンダが共同でプロダクトを企画、製作するための任意組合(民法上の組合)を作り、ユーザは資金を、ベンダは労務(開発から運用までのプロジェクトマネジメント業務に対応する労務)をそれぞれ提供して開発を行い、開発成果から得られる利益を分配するというモデルである。建設業界において複数の企業が共同で工事を受注し施工するための組織(共同企業体)や、映画を制作する際に組成される製作委員会のようなジョイントベンチャーを参考に作られている。 組合モデルは、この種の契約として比較的順当な内容である基本/個別契約モデルと違い、ユーザとベンダの緊密な協働や、目的・利益の共有を直接的に契約に反映した、インパクトのあるモデルといえる。 もっとも、このモデルは基本的には収益が見込めるプロダクトを開発して、そこから得られる利益を分配する想定であるため、これにあてはまるよ43プロダクト開発・運用のための労務出資(プロマネ業務に対応する部分)プロダクト開発・運用のための資本出資プロダクト開発・運用のための資本出資ベンダユーザ投資家IPA「アジャイル開発向け モデル契約案について」(2012年)20頁の図をもとに一部変更業務執行組合員業務執行組合員組合ベンダユーザ投資家組合員組合契約(管理と成果管理を規定する)成果物の企画スケジュール・予算管理知的財産管理成果物の収益分配利害関係者との権利調整組合員の脱退等組合の清算開発については、組合-ベンダ間で開発業務に係る契約を締結してベンダが有償で行う想定ベンダ開発した成果物を納品
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