ア開発
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2 LeSS、Nexus、SAFe、Scrum@Scale、Disciplined Agile等がある。第1章注5 平鍋=第1 IPAモデル契約の活用方法た大規模アジャイルの場合は、それに応じたフレームワーク2を参考に、スクラムチームを連携させるような連絡協議会の設置等の追加が必要となる。 「ユーザ企業の準備」として、「経営上のニーズや解決すべき課題(プロジェクトの目的)、開発対象プロダクトのビジョンが明確」になっていること、「開発期間」が「有期」であることが前提とされており、32頁の二つの類型(プロジェクト型と継続開発型)の分類でいえば、継続開発型よりもプロジェクト型を想定しているように見えるが、別紙の書き方次第で、継続開発型にも対応できる(継続開発型の別紙サンプルは、170頁)。 また、「開発の進め方」では、「アジャイル開発 進め方の指針」によるとあるが、これはベンダやユーザが自らのアジャイル向け開発標準その他の指針を持っていれば、それに置き換えることができる。また、契約中で外部の指針を参照することに不安があるのであれば、144頁で説明するように、指針を参照しない形にすることもできる。2 IPAモデル契約の構成と使い方 IPAモデル契約には、契約前チェックリスト、モデル契約の契約書本体と別紙、アジャイル開発 進め方の指針(進め方指針)が含まれている。 このうち契約を構成するのは契約書本体と別紙、進め方指針である。(1)契約書本体及び別紙 IPAモデル契約では、契約書本体において、当事者の権利義務に関する規定が列挙されており、案件ごとに取り決める必要がある事項は別紙において定めることになっている。そのため、別紙の内容については、当然案件ごとに違ってくるが、契約書本体や次項で述べる進め方指針についても、あくまでひな型であるため、案件に応じた検討と必要に応じたカスタマイズがなされることが想定されている。野中=及部『アジャイル開発とスクラム 第2版』105頁以下参照133

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