ア開発
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はしがき発を進めていきます。そして、このような自律性が、個々の開発者が個性や創造性を発揮し、モチベーションを高く維持しながら良い仕事をすることにつながっています。 筆者がこれまでアジャイル開発に関するIPAの活動に関わったり、アジャイルジャパン等の関連イベントに参加するなどしてきた中で、特に印象深かったのは、日々アジャイル開発に携わっている方々が、アジャイル開発をさらに活用し、普及させたいという意欲に満ち溢れており、なにより楽しそうに活動されていたことです。 環境の変化に柔軟に対応しながら、真に価値あるものを実現しようとするアジャイル開発のコンセプトや考え方は、近年注目を集めており、ソフトウェア開発にとどまらず、組織や社会をより良い方向に変革するものとして、様々なところで応用され始めています。筆者としては、アジャイル開発が、個々人やチームに大きな裁量を与え、その創造性を生かして良い仕事ができる環境を提供している点も、組織や社会の閉塞感を打破するヒントになるのではないかと考えています。 そのようなアジャイル開発の普及にあたって、本書がその一助になれば幸いです。 最後になりましたが、本書を刊行するにあたってお世話になった皆様、特に、開発実務に関するアドバイスを頂戴した専門家の方々と、本書の企画を提案し、編集作業に尽力いただいた日本加除出版株式会社の岩尾奈津子さんに、この場を借りて感謝を申し上げる次第です。 2022年10月 弁護士 梅 本 大 祐■

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