QuestionAnswerQ2 被相続人が亡くなってすぐの申立て相手方に申立書を送付したところ,相手方の1名から,書記官室に「夫が亡くなったばかりなのに,なぜこんな書類を送ってくるのか,(遺産分割について)何も考えられない」と泣きながら電話がありました。被相続人が亡くなって間もないときに調停が申し立てられた場合にも,当事者の感情的反発を引き起こすことがあります。例えば,被相続人である夫が亡くなり,そのことを知らされた前妻との間の子が,被相続人の妻とは交流がないので話合いすらできないとして,調停等の申立てをすることや,被相続人である祖父が亡くなり,葬儀の場で,被相続人の妻(祖母)や被相続人と同居していた子らから,まだ遺産分割の話は考えられないと言われたので,代襲相続人である孫が調停等の申立てをすることがあります。このような場合,事前協議が試みられなかったときと同じように,当事者から調停期日に出席しても,悲しみが癒されてもいない時期に調停を申し立てられたことに対する不満が述べられ,調停の進行に支障を来すことがあります。当事者によって被相続人の死に対する感情の程度が異なり,▪解 説▪Q2 被相続人が亡くなってすぐの申立て5被相続人が亡くなって間もない時期に調停を申し立てることについて,相手方への対応等において,配慮すべき点はありますか。事前協議を試みるなどして,相手方の感情に配慮して,適切な時期に調停を申し立てることが望まれます。
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