Q&A 実務家のためのYouTube法務の手引き
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第1章 YouTubeのルール10 特に気を付けなければいけないのは,⑥の「本来のユーザーエンゲージメントの測定結果を歪める」ことの禁止といえます。YouTubeは,チャンネル開設初期には,なかなかチャンネル登録者が増えずに苦戦することの多いプラットフォームです。チャンネル登録者を増やすためにインセンティブを与えることは,他のSNS等では禁止されていないケースもありますが,YouTubeの場合には,上記のように明確に禁止されているので,注意が必⑤ ユーザーの意向を無視した宣伝または営利目的のコンテンツを配信したり,一方的な勧誘や大量の勧誘を行ったりするために本サービスを使用すること。⑥ 本来のユーザーエンゲージメントの測定結果を歪めること,またはそのように仕向けること。たとえば,ユーザーに金銭を支払ったりインセンティブを与えたりして,動画の視聴回数,高評価数,低評価数を増やす,チャンネル登録者を増やす,またはその他なんらかの方法で指標を操作することなどが含まれます。⑦ 報告,フラグ立て,申し立て,異議申し立て,または再審査請求のプロセスを不正使用すること。これには,根拠のない,濫用的な,または嫌がらせ的な申請なども含まれます。⑨ 本サービスを個人的,非営利的な用途以外でコンテンツを視聴するために利用すること(たとえば,不特定または多数の人のために,本サービスの動画を上映したり,音楽をストリーミングしたりすることはできません)。⑩ 本サービスを利用して,⒜広告主向けの広告ポリシーで許可されているもの(準拠したプロダクト プレースメントなど)を除き,本サービスまたはコンテンツ上,その周囲,もしくはその内部でなんらかの広告,スポンサーシップ,プロモーションを販売すること,または⒝以下のいずれかに該当する広告,スポンサーシップもしくはプロモーションを販売すること。ⅰ本サービスからの取得したコンテンツのみで構成されたウェブサイトまたはアプリケーションのページに掲載される広告,スポンサーシップもしくはプロモーションの販売,もしくはⅱ本サービスからのコンテンツを主な根拠とする広告,スポンサーシップ,もしくはプロモーションの販売(たとえばYouTube動画がユーザー集客の目玉であるウェブページなどに掲載される広告を販売すること)。

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