若特
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11 (ハラスメントになる場合を除けば)基本的には,依頼者が(表面上要求するものにかかわらず)①費用,②時間,③内容,④形式の全てを合理的な範囲にし,⑤ストレスなくコミュニケーションできる弁護士を求めていることを踏まえた対応をしましょう。解 説 依頼者は,①費用,②時間,③内容,④形式の全てを合理的な範囲にし,⑤ストレスなくコミュニケーションできる弁護士を求めています。特に,依頼者側として依頼した業務遂行の全過程を通じて予想外の事態(サプライズ)が生じないよう,受任時に限らずその後も常に期待値と予測可能性に関して説明を尽くし,もし,変更が生じ得るのであれば,それを直ちに説明することが必要です。 まず,①費用については,外国の法律事務所等は極めて高額な費用を請求することがあります。もちろん,米国訴訟に巻き込まれた場合等,それも「合理的」とみなさざるを得ないこともあるものの,通常は予算(Q21)に応じた費用とすることが求められます。 依頼者からのプレッシャーが厳しいのですが,どう対応すればよいでしょうか?【プレッシャー】【依頼者からの要求】【満足度】 法律事務所に所属し,主に顧問弁護士という形で依頼者と関わる若手弁護士の悩みに対し,Q&A形式で回答します。法務については,インハウス・法務パーソンを念頭においている場合には,法務部門を意味します。顧問弁護士を想定して記載する場合,文脈上異なる意味を持たせている場合を除き,依頼者の法務担当者を意味します。 なお,依頼者には企業の依頼者と個人の依頼者の双方が存在するところ,主に企業の依頼者を想定して記述しており,個人の依頼者を念頭におく場合については「一般民事」と明記しています。1-1 依頼者からの厳しい要求に応えるために第1編 顧問弁護士編 

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