若特
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117 キーワード  【他人を動かす】コミュニケーションの取り方が丁寧なことを心掛け,上司として指導したい部下になりましょう。解 説1 はじめに そもそも上司が「ナイスではない上司」(→Q97)である場合,上司ではなく先輩等の指導を仰ぐべきかもしれません。そのような前提で,「指導をする気がある上司・先輩」が指導したくなる部下になるコツを説明しましょう。2 自分の考えを持っていること そもそも,自分で何も考えず,「分かりません,教えてください」という場合,「この人は,いわば『魚を下さい』というだけで『魚の捕り方』を真剣に学ぶつもりはないのではないか」と思われ,指導に消極的になる可能性があります。また,(本当に新人であればあり得ますが)少なくとも2~3年目で「何が分からないかが分からない」という状況であれば(状況にもよりますが)「これまで何をやってきたのか?」と呆れられるかもしれません。まずは,自分なりに調べ,考えて「自分として調べて考えた結果,こうだと思うが,ここが分からない」として指導を求めましょう。3 自分の考えに固執し過ぎず,素直なこと 最初は「変」な答えにたどり着くことも少なくありません。例えば,理論的にはAと言えるかもしれないが,実務上は誰もAをやろうとは思わないという場合,「絶対Aです!」と最初の考えに固執してしまうと,チームで物事を進める上で支障が出ますし,そのような態度の人を指導したいとは思いづらいでしょう。やはり,自分の考えに固執し過ぎず素直なことが大事です。4 コミュニケーションの取り方が丁寧なこと そして,例えば,最近だと指導がオンライン上で行われることも増えていますが,質問メールに上司が回答した後に「何の連絡もよこさない」等では「本当に回答を見ているのか」等と不安になりますし,逆に回答を見ていたら見ていたで,「その程度に思われているのか」等とネガティブに思われかねません。過度に神経質になる必要はありませんが,コミュニケーションの取り方が丁寧なことが重要でしょう。85 上司が動いてくれません。良い方法はありますか?

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