控訴
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2 受講生自己紹介22 受講生自己紹介2 受講生自己紹介2⑵ この講座には、初めて高等裁判所で民事控訴審の審理を担当する裁判官Jさんと、初めて民事控訴審の事件を担当する弁護士Aさん及び何度か控訴代理人を務めたことのある弁護士Bさんにも参加していただきます。講座は主に私が講師として、講義形式でお話を進めていきますが、質問などがあれば、遠慮なくしてもらいます。 この講座は民事控訴審について実践的な観点での講義として進めていきますが、民事控訴審も民事訴訟の過程の一部であることから、どうしても民事訴訟一般にわたる重要な論点にも言及しなければならないことが多く、そのうち特に実務的に重要と思われるいくつかの論点については、番外講座を行うことも考えておきます。⑴ それでは、開講に先立ち、受講生の方に自己紹介をしてもらいましょ2してそれぞれの立場から参加し活動をするに当たっては、より一層効果的で合目的的な活動を完遂するために重要であると思います。それゆえ、単に自らの職分領域のことだけに囚われることなく、受講していただければ幸いです。特に、司法修習の過程で民事控訴審について、それも実務についての研修を受ける機会は極めて少なかったと思いますので、その意味でも控訴審の特徴をよく理解していただきたいと思います。う。裁判官J 初めまして。裁判官Jです。今年の4月から、初めて高等裁判所に勤務して民事控訴審を担当することになりました。裁判官に任官して18年目に入りました。これまでは、地裁で主に民事事件を担当し、代理裁判長を務めた経験もあります。高裁での勤務は初めてで戸惑うことばかりであり、特に地裁と違って、ほとんど全ての新件が、新件とは名ばかりの大部な記録でありながら、一回で結審して判決となる事件が多く、しかも全件が合議事件であるため自分だけのペースで処理するわけにもいかず、仕事のリズムがなかなか掴めなくて困っています。これまでの地方裁判所間での転勤の場合とは全く第1章 講座の進め方について

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