外在
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出入国管理法令研究会第2版はしがきいては,近年世界的流行語の観すらある「ブラックボックス」という批判が繰り返されています。しかし,具体的な内容を欠いた批判は,制度改革の端緒にならないだけでなく,予期せぬ副作用をもたらすことにもなりかねません。各論においても,個別事案における不許可・不交付処分に対してしばしば繰り返される例外的な許可・交付処分の要求の過程において本来個別・具体的であったはずの議論が一般化・抽象化し,全体に波及するおそれが出てくれば,例外を例外として留めておくために,その原則は更に細分化され,過度に技術的なものへと変容せざるを得なくなります。さらに,手続の濫用・悪用が後を絶たないという状況も存在します。現在の手続の細分化・複雑化・技術化は,以上のような状況が複合的に作用した結果であるのかも知れません。より良い手続,より良い行政の実現のためには建設的な議論が必要であることはいうまでもありませんが,それに見合った現実がなければ単なる空理空論で終わってしまいます。実際に,状況の改善が基準の緩和及び手続の合理化に至った例が過去において決して少なくないことは,皆様も既にお気づきのとおりです。 本改訂版が,初版同様,短期的・長期的に皆様の入管関係法令上の入国・在留手続の一助となることを心より願っております。ii

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