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流れになりました。花野さん、今の説明でよかったですか?さっそくですが、「任意後見制度」ってご存じですか?るのかしら?いといけないということはないんですか?9シーン2 2012年3月2日ホームロイヤー相談シーン2 弁護士の海辺まりが、初めて花野ちえさんに会ったときの印象は、「背筋がきれいに伸びてる人」。小柄だけど、グレイヘアをさっぱり刈り上げて、身体もほっそり締まっていて、首筋がすっと伸びている感じ。かっこいいおばあちゃんだなあ。吉田相談員:……ということで、一度、海辺先生と会ってお話してみようというちえ   :はい。こういうことを、誰に相談していいかもわからなかったんです。でも市の広報誌で「ホームロイヤー」の記事を読んで、もしかしたら、弁護士さんに相談できないかと思いました。海辺弁護士:わかりました。お話を聞かせてくださってありがとうございます。ちえ   :任意後見制度? ……「成年後見制度」っていうのは新聞で見たことがあります。認知症の人とか知的障害の人とかに国が後見人をつける制度のことよね?海辺弁護士:さすが、よくご存じですね。「成年後見制度」には、すでに認知症などで判断能力がなくなってきた人のために、家庭裁判所が後見人を決める「法定後見制度」と、まだご本人がお元気なうちに、将来認知症等になって判断ができなくなった時に備えて、「契約」で後見人を決めておく「任意後見制度」があるんです。ちえ   :任意後見制度の場合は、どうやって後見人になってくれる人を決め海辺弁護士:ご自身が「この人に託したい」と思う人を選んで契約したらいいんですよ。ちなみに契約書は、「公正証書」という形で、公証人という方が間に入って作ってくれます。ちえ   :契約したら、すぐに通帳を預けないといけないとか、施設に入らな2012年3月2日ホームロイヤー相談

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