⑵ ホームロイヤーはコンシェルジュ⑶ シニアからの多様な法律業務の依頼により弁護士需要をアップ【図表2─2】空き家問題対策143第1章 ホームロイヤー総論 シニアにとって、相談だけでなく、解決までをワンストップで対応できる仕組みは有用である。シニアが抱える問題に対応可能なネットワークを構築し、ホームロイヤーは、コンシェルジュとなり、ハブの役割を果たす。すなわち、法律問題に限らず、健康、介護、生活等多様なニーズに対応できるよう、仕組み作りをする。ホームロイヤー・シニア支援チームメンバーがハブとなり、需要者であるシニアと供給者である生活支援事業者とをつなぐ。 生活支援事業者には、各士業、医師・看護師・介護関係者、街の電気屋、シルバー人材など、シニアの多様な需要に応える人材を揃える。 ホームロイヤーとサービスを提供する生活支援事業者及び当事者であるシニア間では、情報通信機器の活用により三者間におけるオンライン会議・データ共有・日程予約等を一元化し、ワンストップでシニアの課題解決にあたる仕組みを作ることが望ましい。 多様な業種によるネットワークでの相談・多様なニーズへの対応が可能となれば、弁護士にとっても、事務所での相談形態からの脱却や変革が必然となる。 シニアの問題をワンストップで解決する仕組みに、シニアや生活支援業者などの参加者が増えれば増えるほど、高齢利用者も価値を得られることになる。参加者の相互作用は、新たな価値が連鎖的に創造されていくエコシステム(共生関係)となる。 例えば、一人で自宅暮らしのシニアが何もプランニングせずに亡くなった場合、相続人がいなければ空き家問題が生じ、相続人がいれば「争族」問題が発生し得る。シニアが事前に任意後見や民事信託を設定し、任意後事前のプランニングホームロイヤー事前プログラムに応じた対処シニア空き家問題対策
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