マン相
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A カスハラに当たるか否かは、要求「内容」の妥当性と要求「手段・態様」の妥当性を総合的に勘案して、社会通念上相当か否かで判断します。Q 私は管理会社の法務部です。近年、マンション管理業界では標準管理委託契約書コメント42 別表第3関係⑤マンション管理業界のカスハラはとりわけ深刻な問題になっていたため、2023年の標準管理委託契約書の改訂において、カスカスタマーハラスメントの問題面で提示し、また、それらの休暇の際の対応(精算や他勤務日での時間調整等)を、あらかじめ具体的に明示することが望ましい。④ 管理業者は、管理員が忌引、病気、災害、事故等でやむを得ず勤務できない場合の対応(精算や他勤務日での時間調整等)を管理組合との協議により、あらかじめ規定しておくことが望ましい。⑤ 管理員に勤務時間外の対応が想定される場合、あらかじめ管理組合との協議を行い、必要に応じて、本契約に条件等を明記することが望ましい。⑤ 管理業者は、清掃業務を行う者が夏期休暇、年末年始休暇、その他の休暇等(健康診断や研修等で勤務できない日を含む。)を取得する場合の対応及び忌引、病気、災害、事故等でやむを得ず勤務できない場合の対応を管理組合との協議により、あらかじめ規定しておくことが望ましい。清掃員が管理業者の使用人等である場合は、別表第2に定める管理員の対応に準じることが望ましい。キーワード【カスハラ】【安全配慮義務違反】【標準管理委託契約書】228カスハラが問題となっています。一方で、正当なクレームもあるため、顧客の要求がカスハラに当たるのか否か、判断に迷うことがあります。カスハラに当たるか否かはどのように判断すればよいのでしょうか。また、管理会社としてカスハラに何らかの対応をする必要があるのでしょうか。カスタマーハラスメントの問題問169 マンション管理業界のカスタマーハラスメント対策

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