マン相
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5002 「住民の高齢化」について263(出所)総務省統計局「統計トピックスNo.138 統計からみた我が国の高齢者―「敬老の日」にちなんで―」4頁次に、もう一つの老いである「住民の高齢化」がどの程度深刻化しているかを統計データで確認します。周知のとおり、我が国では高齢化が進んでおり、2023年時点において、全人口に占める65歳以上の高齢者人口の割合は、29.1%に達しています(【図表9】参照)。そして、今後も高齢化は進み、2045年時点において、全人口に占める65歳以上の高齢者人口の割合は、36.3%にまで達すると予想されています(【図表9】参照)。このように、我が国全体の高齢化が進行していることから「住民の高齢化」が深刻化していることは明らかです。ことマンションに限っては、もう一つ興味深い統計データがあります。【図表10】の区分所有者の永住意識に関するものです。これを見ると、昭和55(1980)年度においては、区分所有者の57.0%が「いずれは住み替えるつもりである」と答えている反面、「永住するつもりである」と答えた割合は21.7%のみでした。つまり、この頃の区分所有者の意識としては、マンションを「一時的な住まい」と考えていたことがわかります。一方で、平成30(2018)年度においては、62.8%の区分所有者が「永住するつもりである」と答えていて、「いずれは住み替えるつもりである」【図表9 高齢者人口及び割合の推移】問188 二つの老い(%)40.035.030.065歳以上25.070歳以上75歳以上80歳以上20.015.010.05.00.019501955196019651970197519801985199019952000200520102015202020222023高齢者人口の割合(←左目盛)29.1%4035302520151020252030203520402045(万人)4000350030002500200015001000500(年)

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