2_未来
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謝 辞655 私たちの敬愛する棚村政行先生は、2023年11月22日にめでたく古稀を迎えられました。また、2024年3月31日をもって、早稲田大学法学学術院を退職なされます。 棚村先生は、1977年に早稲田大学法学部を卒業後、同年、早稲田大学大学院法学研究科に進学され、1984年に青山学院大学法学部に着任、1996年まで同大学の講師・助教授・教授を歴任され、その間に、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)ロースクール客員研究員を務められています。1996年に早稲田大学法学部に着任され、その後、早稲田大学大学院法学研究科長・早稲田大学法学学術院副学術院長(2012年9月から2016年9月まで)などの要職にも就かれています。 1994年には東京家庭裁判所家事調停委員になられ、その後、参与員、家庭事件研究会編集委員・評議員なども務められ、2005年には、弁護士登録をされ、実務家としてもご活躍なさっています。また、法務省法制審議会のハーグ条約(子の返還手続関係)部会、特別養子制度部会、民法(親子法制)部会、家族法制部会の各委員も歴任されました。2000年には国際協力機構(JICA)カンボジア民法・民事訴訟法起草委員になられ、その貢献により、2008年にカンボジア王国友好勲章を授与されています。 学界においても、日本家族〈社会と法〉学会理事・理事長、日本私法学会理事、日韓法学会理事、日本ジェンダー法学会理事、仲裁ADR法学会理事、日本スポーツ法学会会長・理事長、宗教法学会理事などを歴任されており、2023年11月に、宗教法学会理事長に就任されました。宗教法学会理事長にご就任されたと伺い思い出されるのが、故森泉章先生(青山学院大学名誉教授)の最終講義です。森泉先生は当時の同僚であった3人の民法の先生を法人に例えられ、「棚村政行君は、…非常に勉強家で、…日曜日や祭日に来てまで研究室で勉強をやっております。…最近は非常に宗教法に首を突っ込んじゃったものですから、彼は宗教法人と呼んでおきましょう。」(森泉章『民法の散歩道』(信山社、2005)7頁)と仰いました。20年以上経った現在でも、研謝 辞

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