第4編第１章 相 続第1節 生産緑地の指定を受けていない市街化区域内農地の場合163事例１ 東京都23区内（三大都市圏特定市該当）において，農業を営んでいたＡが死亡した。被相続人Ａの相続人は，妻Ｂ，長男Ｃ，長女Ｄの３名である。Ａの相続財産は相続財産一覧のとおりで，不動産のうち畑は生産緑地指定を受けていない市街化区域内農地（三大都市圏特定市の市街化区域内農地）である。 相続人Ｂ，Ｃ，Ｄはいずれも農業に従事しておらず，今後，農業を営む意向はない。 被相続人Ａは遺言書を作成していなかったことから，相続人Ｂ，Ｃ，Ｄの間で遺産分割協議を行い，妻Ｂは現在居住している自宅土地建物を相続し，長男Ｃは賃貸マンション及びその敷地，農地を相続し，預貯金はＢと長女Ｄがそれぞれ相続した。第1節 生産緑地の指定を受けていない市街化区域内農地の場合 本編では，農地・生産緑地の所有権移転について，実務上よくある事例を設定し，各事例について，ポイントとなる点や注意すべき点，書式例等を掲載している。 第１章では相続に関する事例，第２章では売買，第３章では贈与についてそれぞれ扱い，第４章ではそれ以外の原因による所有権移転に関する事例を扱う。♺♺♺♺♺♺♺♺♺♺♺♺♺♺♺♺事例解説
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