4 本書の目的約20年以上の歴史を有する技術法務は,時代の変化とともに,セオリが確10技術法務3.0は,オープンイノベーション環境が活性化するに伴って深化したプラクティスであり,その適用先は,事業会社のみならず,オープンイノベーションに関係する各ステークホルダーにも及んでおり,適用技術分野も各種デジタル技術にも拡張された。立され,適用先も拡張され,サービスの内容も変化を遂げてきた。そこで,本書では,変容する社会環境の中で提供される「技術法務」の具体的な事例を紹介するとともに(第2章参照),技術法務の創る未来を各ステークホルダーの皆さまとディスカッションしたので(第3章参照),これらを紹介することとする。また,第2章では,前記のビジネスステージの進行を意識し,初めに全ビジネスステージを俯瞰可能な事例,その後に一部のビジネスステージに焦点を当てた事例という順で紹介するようにした(もっとも,各ビジネスステージへの位置付けが難しい事例もあり,そのような事例は上記のさらに後で紹介することとした。)。第2章を読まれる際は,各内容がいずれのビジネスステージにおけるものと位置付けられるか,是非考えながら読んでみていただきたい。ウ 小括
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