判相1
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 平成18年に全訂判例先例相続法第1巻を刊行したが,平成30年に相続法の大改正がなされるとともに,遺言書保管法が制定され,令和3年の民法改正も続き,相続法の相貌は大きく変化したといわなければならない。加えて,最高裁を中心に新判例が次々に現れたことから,第2版を刊行することとした。 第2版から改めた叙述の方針は次のとおりである。・これまで,判例先例の検索の便宜を考慮して,判例本文まで掲載していたが,掲載すべき判例が増え,検索システムの進化により検索も容易になったことから,判例本文を大幅に省略することとした。・本書は実務の紹介を主旨とするが,著者の考えを示すことにも意義があると考えて,前書から私見を述べる部分を増やしてきた。さらに,本書では,これまで定説とされてきた相続法上の論点について,家裁実務に携わっていた際に疑問に思っていたことなどを中心に,できるだけ体系的に意見を述べることとした。的外れや誤解によるものでないことを願う。 本書の刊行にあたっては,加藤祐司氏(第一東京弁護士会所属弁護士),竹内亮氏(第二東京弁護士会所属弁護士),日本加除出版株式会社顧問後藤浩平氏(元東京法務局城北出張所所長)には,原稿を丹念に読んでいただき,それぞれのご専門分野から適切かつ貴重な助言・提案を数多くいただいた。 また,日本加除出版株式会社編集部の盛田大祐氏及び山口礼奈氏には,資料の収集をお願いしたほか,本書の刊行にご尽力いただいた。 これらの方々のご協力がなければ,本書は,この時期に,この形で刊行することはできなかったものであり,心から御礼を申し上げる。  令和4年9月全訂第2版はしがき i全訂第2版はしがき松 原 正 明

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