第3版 戸籍のためのQ&A「離婚届」のすべて
9/86

初版 はしがきv 本書は,平成20年1月に刊行した『戸籍のためのQ&A「出生届」のすべて』,そして平成21年3月に刊行した「婚姻届」編に続く「離婚届」編になります。 本書は離婚の届出をされる方々,あるいは戸籍事務に携わっておられる方々のために多少なりともお役に立てるところがあれば,望外の幸せであります。なお,この後は届出事件の多い「死亡届」編等の発刊を予定しております。引き続き読者の皆様のご支援をお願い申し上げます。 離婚の届出件数は,最近の統計によれば,総届出件数(平成20年度・448万6,474件)の5.7パーセント(25万6,664件)を占めております。これは,死亡届(115万165件),出生届(111万9,616件),婚姻届(76万6,483件),転籍届(42万4,112件),に次いで第五位になります(法務省の統計・「戸籍」837号35頁参照)。これを上記の第四位以上の届出事件数と比較すると件数は少ないが,届出の内容を考えると,市区町村役場における戸籍事務量に占める割合は高いということがいえます。 離婚の届出件数は,平成元年度(16万175件)以前から増加傾向を示しておりましたが,平成6年度には20万件を超え(20万251件),さらに平成13年度には29万4,818件と過去最高の件数になりました。その後は若干減少傾向にありますが,それでも25万件以上の件数で推移しております。これは,昭和48年度当時の11万4,150件と平成20年度の25万6,664件を比較すると2.25倍に当たります。このことを考えますと,近年の離婚件数の多さは顕著で,今後ともこの傾向が続くものと考えられます。 離婚届の件数については,以上のような傾向にありますが,離婚届については,裁判離婚あるいは協議離婚届の不受理申出,さらには届出事件の本人初版 はしがき

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る