てください。 さて,この「Ⅳ 婚姻・離婚・婚氏続称・親権(管理者)・未成年後見」編では,婚姻と離婚,離婚と親権,親権と未成年後見といったように,それぞれの身分行為が互いに関連した届出について,子の福祉の大切さを実感していただければとの願いを込めて,随所に未成年者についての記述をしています。 また,離婚については,夫婦間に争いが生じる場合があるため,裁判による離婚届が提出される場合が多いことから,できるだけ多くの裁判による離婚届の事例を掲載しました。 さらに巻末の「窓口の『どうしたらいいの?』事例集」では,時間外に提出された届書の対応や,婚姻の意思など,日々実務者を悩ませる事例を,著者の経験に基づき作成し,皆さんの窓口実務の参考としていただくために,心を込めて解説をしました。 そんな数々の思いを込めて丁寧に作り上げた本書ですが,まだまだ未熟であり,思わぬ誤りをおかしている点がないかと危惧しています。そのような箇所がありましたら,どうか読者の皆さまからのご叱正やご意見をいただき,今後さらに精進してまいりたいと思っております。 本書の刊行にあたり,細部にわたる校正作業について,本書への愛情を込めて臨んでくださった日本加除出版の皆様,本当にありがとうございました。この発刊の喜びを,応援してくださった法務局の皆様,ともに学ぶ和歌山県の市町村の仲間たち,研修の講師活動で知り合った全国の戸籍事務担当者の皆さんとともに分かち合いたいと思います。 このシリーズはさらに続きます。第4巻の表紙に登場したのは,後輩のM君です。頭脳明晰なM君は,いつも非常に難しい質問を投げかけてきてくれます。おもしろいキャラとは裏腹に,彼の真摯な質問の重みを日々受け止め,私も共に成長していると実感する毎日です。そんなライトでヘビーな彼を,心の目で描いてくれた岡村万緒さんありがとう。 平成27年11月iv はしがき山 下 敦 子
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