社長挨拶

日本加除出版株式会社は、昭和17年、第二次世界大戦中に、国策により14の出版社が合併して発足いたしました。当時から「赤表紙」の通称で多くの皆様に親しまれております「日本行政区画便覧」をはじめとする加除式図書を中心に出版活動を行ってまいりました。 創立以来80年を越えましたが、この間、加除式図書にとどまらず、広く行政手続・地方自治・民事法・企業法務といった分野を中心に、実務書、専門六法、月刊誌など、実務家の座右になくてはならない参考書籍を、数多く刊行してまいることができました。これもひとえに、創業以来、私たちを支え、育んでくださった多くの皆様のお陰でございます。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

さて、IT時代が次の段階を迎えようとしている今、私どもは、新しい時代の出版文化を反映しつつ、創業以来蓄積してまいりました有用な情報と築き上げてきたノウハウを、時代のニーズ、市場の要請に柔軟に対応しながら提供する情報産業の担い手として進化を続ける所存であります。

創業以来決して色褪せず、むしろ重みを増しながら、私どもを衝き動かしているもの、それは常に人々の営みを見つめながら、出版活動を通じてこの社会の発展と豊かな未来に貢献したいという使命感。これこそが日本加除出版株式会社の変わらぬ原点です。私どもは、いつまでもこの初心を忘れることなく、誠実に、そして着実に未来へと歩んで行きたいと考えています。私どもの新たなる飛翔のときに当たり、皆様には、旧に倍する、厳しく、そして温かいご指導、ご鞭撻を改めてお願い申し上げる次第でございます。